二次電解によるアルミ材への直接めっき(特許)
弊社が開発に成功した二次電解によるアルミ材への直接めっき法は、従来のジンケート法によるめっきでは得られなかった優れた密着性と耐熱特性を実現することができます。
二次電解模式図
概 要

1.アルミニウム及びその合金に陽極酸化膜を形成し、できた皮膜のポア(1Cuに約数十億個)に鉄或いは他の金属を二次電解により析出させる。

2.二次電解析出金属の外観は黒色アルマイトに酷似し、しかも耐光性が優れている為、環境に優しい黒色アルマイトとしても使用できる。

3.二次電解で析出した金属をアンカーとして各種のめっき処理を行う。

以上の3点が重要なポイントであり、従来のジンケート法での難点であったアルミ合金(ADC-12等)へのめっきが容易に可能となりました。


無電解Niめっき後の熱処理と硬さ

特 徴

1.耐熱特性に優れ、熱サイクル試験で1000サイクルをクリア

2. 金属のアンカー効果による密着性の向上

3.黒色アルマイトの代替処理が可能

4.有害金属や有機薬品を含まない為環境に優しく且つ、排水処理が簡単

5.コストパフォーマンスに優れている。

適用素材
アルミニウム及び各種アルミ合金材
めっきの種類
下地めっき:Ni-P,Ni-B,Cu(何れも無電解めっき)
仕上めっき:Cu,Ni,Ag,Au,Cr その他
応用例
光熱反射体、半田付け部品、航空機用部品、車輛部品、機械部品
アルミ材用二次電解めっきプロセス
−亜鉛めっき
−半田めっき
−クロムめっき
−金めっき
−その他各種処理
密着性試験(プル強度測定)
測定結果
素材:A1080及びADC-12(プル強度Kg/4mm2)
素材A1080
  最小値 最大値 平均値
アルマイト法 4.5 7.9 7.2
ジンケート法 3.7 6.2 4.9

素材ADC-12
  最小値 最大値 平均値
アルマイト法 5.3 11.3 7.6
ジンケート法 2.7 7.2 4.9

めっき(メッキ)加工/表面処理:株式会社ケディカ

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